『生き物たちが先生だ しくみをまねて未来をひらくバイオミメティクス ]
著者:針山孝彦
絵:安斉俊
発行日:2023年3月2日
体裁:A5判、96ページ
価格(税込み):1,540円
生き物たちから学ぶ「究極の省エネ」
真空状態の電子顕微鏡に生き物を入れると、ぺしゃんこになり、乾燥してしまいます。ところがそうはならずに、生きたままの姿で、細かなしくみが見られる方法が見つかりました。この方法で観察すると、生き物たちのシンプルで、究極の省エネになっているしくみがわかってきました。
タマムシの羽は、色素がなくても、緑や赤、黄色に光ります。つまり、エネルギーを使って塗料をつくる必要がありません。フナムシの足はエネルギーをほとんど使わずに、水を吸いあげられます。ヤモリは指先の細い毛のような構造だけで、天井にはりつくことができます。
エネルギーや資源の大量消費が支える現代社会。このままでは、近い将来に立ちゆかなくなるのでは……。省エネを駆使して生き抜いてきた大先輩たちに学び、持続可能な社会をめざす最先端の研究を紹介します。
『地球を救うスーパーヒーロー生き物図鑑]
著者:下村政嗣, 谷口守, 針山孝彦, 平坂雅男, 穂積篤
発行日:2022年10月5日
体裁:A5判、160ページ
価格:1,600円+税
出版:エックスナレッジ
何万年もの間、自然界で上手に共生してきた動物や昆虫や植物や細菌たちのすごい生態をお手本にすれば、すべての生き物にとって暮らしやすい社会をつくることができます。今、地球が抱えるさまざまな問題を解決するヒントになった、生き物たちのスゴ技を紹介します!
◎Chapter1 地球温暖化を救う生き物
異常気象をまねく地球温暖化を食い止めるには、二酸化炭素を出さない新しいエネルギーの開発や、使用するエネルギーを減らす省エネ技術が必要になります。そんな新しい技術のお手本になる生き物が登場します!
◎Chapter2 未来のロボットやセンサーのお手本になる生き物
自然界の生き物がもつ超高度なセンサーや、ヒトにはできないさまざまな動きは、最新のセンサーやロボットのお手本になっています。生き物たちのスゴ技からどんな最新技術が生まれるのか、ワクワクすること間違いなし!
◎Chapter3 快適な住まいやまちづくりのヒントになる生き物
災害や人口減少などの変化にも柔軟に対応できるまちとは、どんなまちでしょうか? さまざまな生き物がバランスをとりながら共生する自然界には、まちづくりのお手本であふれています。生き物たちの豊かな社会をのぞいてみましょう!
◎Chapter4 地球にやさしい豊かな暮らしのお手本になる生き物
ぬれない傘や色あせないカラフルな糸、自然に修復するコンクリートなど、生活をより豊かで便利にする技術を紹介します!自然界の生き物をお手本にしているので、環境にも優しい技術です。
◎Chapter5 これからのヘルスケアを助けてくれる生き物
どんなに医療が進歩しても、病気やけがをゼロにすることはできません。そこで、病気になっても元気な心で過ごせる工夫が求められています。そんな新しいヘルスケアのヒントになる自然界の生き物を紹介します!
『ドラえもん科学ワールド 未来をつくる生き物と技術]
著者:藤子・F・不二雄 監/藤子プロ
監修:高分子学会バイオミメティクス研究会 監/NPO法人バイオミメティクス推進協議会(下村政嗣、針山孝彦、穂積篤、平坂雅男)
発行日:2021年8月4日
体裁:B6判、196ページ
価格(税込):935円
出版:小学館
生き物たちから教わる最新科学!
まんがと解説で楽しく科学を学ぶ人気シリーズ「ドラえもん科学ワールド」。 今回は、動植物の姿や能力、その仕組みをまねて物作りをする技術「バイオミメティクス」を取り上げます。
環境問題への対策が急務となっている今、このバイオミメティクスに大きな期待が寄せられています。一見難しそうですが、例えばスポンジ、電球や新幹線の形も、バイオミメティクスの一種。人は昔から、動植物を観察し、その能力や仕組みを技術で再現してきたのです。
この本では、動植物の驚異の能力と、その仕組みを応用することで誕生したさまざまなテクノロジーを紹介します。研究中の技術も多数掲載。ドラえもんのまんがを楽しみながら最新技術を学び、未来へのヒントを一緒に探しましょう!
『バイオミメティクス・エコミメティクス -持続可能な循環型社会へ導く技術革新のヒント-Biomimetics & Ecomimetics: Towards Innovative Transformative Change for Circular Economy and Sustainable Society
監修:下村政嗣
編集:高分子学会バイオミメティクス研究会, NPO法人バイオミメティクス推進協議会
発行日:2021年1月29日
体裁:B5判、367ページ
価格(税込):72,600円
出版:シーエムシー出版
【第Ⅰ編 総論】
第1 章 人新世とバイオミメティクス
第2 章 バイオミメティクスの国際動向・市場動向
第3 章 我が国産業界におけるバイオミメティクスの動向:ナノテクノロジービジネス推進協議会バイオミメティクス分科会の活動を中心に
第4 章 バイオミメティクスの国際標準化
第5 章 生物多様性とバイオミメティクス
第6 章 農業とバイオミメティクス
第7 章 都市とバイオミメティックス
第8章 森林とバイオミメティクス
第9 章 生物学とバイオミメティクス
第10章 アフターコロナのライフスタイル,テクノロジーに求められるもの
【第Ⅱ編 バイオミメティクス・インフォマティクス】
第1 章 バイオミメティクス・インフォマティクスを支える情報技術
第2 章 バイオミメティクス・インフォマティクス:画像情報検索
第3 章 発想支援型情報検索を促進するオントロジー強化型シソーラス
第4 章 バイオミメティクス・インフォマティクス:バイオTRIZ
第5 章 バイオミメティクス・インフォマティクスの実際~SEM 画像データベースがもたらす異分野連携~
第6 章 バイオミメティクス・インフォマティックスの応用事例~サメ肌を模倣した表面設計~
第7 章 バイオミメティック・データベースとしての昆虫インベントリー
第8 章 魚類の多様性研究と魚類データベース
第9 章 バイオミメティクスデータベースとしての鳥類インベントリー
第10 章 植物標本データベース構築・公開の現状と,その活用の可能性
第11 章 バイオミメティック・データベースとしての生態系インベントリー:景観生態学の視点
第12 章 バイオミメティクス・インフォマティクスを支える観察技術:放射光によるナノ構造分析
第13 章 バイオミメティクス・インフォマティクスを支える観察技術:マイクロX 線CT システムによる測定評価技術
第14 章 バイオミメティクス・インフォマティクスを支える観察技術:NanoSuit®法による生きたままの生物表面解析
第15 章 バイオミメティクス・インフォマティクスを支えるナノテクノロジー
【第Ⅲ編 持続可能な循環型社会を目指すバイオミメティクス】
第1 章 蟲瞰学:持続可能な農業を創生するバイオミメティクスにおける農学・生物学(自然史学)・工学連携
第2 章 生物の世界観:感覚生理とバイオミメティクス~化学受容
第3 章 生物の世界観:視覚世界のバイオミメティクス
第4 章 生物の世界観:昆虫の振動・音受容とバイオミメティクス
第5 章 昆虫がもつ脂肪酸-アミノ酸縮合物の生理的機能と生態学的役割
第6 章 持続型農業の創生に向けて:害虫防除とバイオミメティクス
第7 章 持続型農業の創成に向けて:蛾の眼を模倣したモスアイ型反射防止フィルムの多機能性
第8 章 持続型産業の創成に向けて:光学材料とバイオミメティクス
第9 章 持続型工業の創成に向けて:粘着材料とバイオミメティクス
第10 章 持続型工業の創成に向けて:ナノ材料とバイオミメティクス
第11 章 持続型工業の創成に向けて:表面科学と濡れのバイオミメティクス
第12 章 持続型工業の創成に向けて:表面微細構造と摩擦のバイオミメティクス
第13 章 持続型インフラの創成に向けて:構造色を利用した構造体の検査技術
第14 章 持続型インフラの創成に向けて:アリの道選びを参考にした宅配ルートの計算方法
第15 章 持続型インフラの創成に向けて:再生可能エネルギーを支えるバイオミメティクス
第16 章 持続型インフラの創成に向けて:インダストリー4.0 とバイオミメティクス
第17 章 持続可能な循環型社会を目指す生態系サービスとしてのエコミメティクス
『生き物と音の事典』-生物音響学を網羅的に解説した初の百科事典-
編集:(一社)生物音響学会
発行日:2019年11月1日
出版社:朝倉書店(464ページ)
定価:16,500円(本体15,000円+税)
第1章 生物音響一般
第2章 哺乳類1 霊長類ほか
第3章 哺乳類2 コウモリ
第4章 哺乳類3 海洋生物
第5章 鳥類
第6章 両生爬虫類
第7章 魚類ほか
第8章 昆虫類ほか
第9章 比較アプローチ
空気、もしくは何らかの媒体の振動―「音」を聞いたり、自ら音を発したりして、外界と情報をやりとりすることを音響コミュニケーションという。ほとんどすべての動植物は、何らかの形での音響コミュニケーションを行っている。そうした音と生物との関係を研究する学問が生物音響学であり、その生物音響学に関する初の総合事典が本書である。
本書は,生物音響学の発展と普及のために、生物音響学会内の編集委員会において企画、編集をおこなってきた。そして、総勢134名の第一線で活躍されている研究者から、本書の趣旨に沿って執筆いただいた。
編集委員
高梨琢磨(代表) 森林研究・整備機構 森林総合研究所
松尾行雄 東北学院大学教養学部
力丸 裕 南方科技大学・同志社大学名誉教授
宋 文杰 熊本大学大学院生命科学研究部
小池卓二 電気通信大学大学院情報理工学研究科
小田洋一 名古屋大学名誉教授
市川光太郎 京都大学フィールド科学教育研究センター
相馬雅代 北海道大学大学院理学研究院
関 義正 愛知大学文学部
縮小する日本社会危機後の新しい豊かさを求めて
監修:佐藤洋一郎
編集:香坂 玲
発刊日:2019年10月
出版社:勉誠出版
定価:3,400円(本体+税)
人口が減少し産業や消費は縮小し始めている。日本はどうなるのか。社会の転換を、さまざまな地域と方法論から分析し、食の生産のゆくえを探る。
また農産物のブランド化や伝統産品の輸出戦略など新たな生産のあり方を考え、縮みゆく社会の中で豊かさを享受する方法を提案する。
はじめに―縮小と豊かさの萌芽…香坂 玲
序 論 縮小社会と里山…佐藤洋一郎
座談会 縮小する生産の現場と現代日本社会
…佐藤洋一郎・香坂 玲・飯田晶子・内山愉太・岸岡智也・神代英昭・徳山美津恵
第一章 縮小する都市から考える「農」ある豊かな暮らし…飯田晶子
第二章 人口減少期の国土計画―ストーリーからデータへ…内山愉太
第三章 縮小する生産現場と獣害…岸岡智也
第四章 縮小する生産の再生―伝統野菜から…中村考志
第五章 農業を起点とするプレイス・ブランディングの可能性―丹波市のブランド資産とブランド構造に関する検討…徳山美津恵
第六章 地域資源・産品の知識から考える縮小とその共有化と継承への課題…香坂 玲正 愛知大学文学部
Lifestyle and Nature: Integrating Nature Technology to Sustainable Lifestyles
編集 古川 柳蔵、須藤 祐子、石田 秀輝、山内 健
発行日:2019年2月5日
出版:Jenny Stanford Publishing
Environmental constraints are becoming increasingly severe, and now more than ever it is time that we confront head-on the change from an "underground resources" type of civilization to one with a new way of life and technology that embraces a sense of nature. To do so, we need to understand the process of the civilization change. We must change our way of thinking to backcasting in order to design future lifestyles and learn from the elderly who lived with nature under severe environmental constraints more than 70 years ago. We must also learn from nature directly, the only sustainable society on earth.
This book introduces Bio-TRIZ and ontology engineering to match and find technologies needed for spiritually affluent lifestyles. It provides many examples of Japanese cities that conducted lifestyle design projects based on nature technology. The book is a great reference for graduate-level students of environmental studies and engineering and for researchers in innovation, social science, engineering, and public policy, especially those with an interest in lifestyle change for a sustainable society.
Industial Biomimetcs
編集 宮内 昭浩、下村 政嗣
発行日:2019年6月11日
出版:Jenny Stanford Publishing
Biomimetics is an innovative paradigm shift based on biodiversity for sustainability. Biodiversity is not only the result of evolutionary adaption but also the optimized solution of an epic combinatorial chemistry for sustainability, because the diversity has been acquired by biological processes and technology, including production processes, operating principles, and control systems, all of which differ from human technology. In the recent decades, biomimetics has gained a great deal of industrial interest because of its unique solutions for engineering problems.
In this book, researchers have contributed cutting-edge results from the viewpoint of two types of industrial applications of biomimetics. The first type starts with engineering tasks to solve an engineering problem using biomimetics, while the other starts with the knowledge of biology and its application to engineering fields. This book discusses both approaches. Edited by Profs. Masatsugu Shimomura and Akihiro Miyauchi, two prominent nanotechnology researchers, this book will appeal to advanced undergraduate- and graduate-level students of biology, chemistry, physics, and engineering and to researchers working in the areas of mechanics, optical devices, glue materials, sensor devices, and SEM observation of living matter.
「生命文明の時代」
著者 安田 喜憲ほか編
発行日:2019年3月29日
出版:NextPublishing Authors Press
第Ⅲ章 ネイチャー・テクノロジー 石田秀輝、下村政嗣
1.ハイパー・アニミズム社会におけるテクノロジーの在り方
(1)社会はに何を求めているのか
(2)二つの限界
(3)持続可能な社会のかたち 個を共同体や自然につなぎ止める
(4)見えてきた予兆
(5)バックキャスト思考
(6)自然のすごさを賢く活かす「ネイチャー・テクノロジー」
(7)なぜ自然に学ぶのか?
(8)心豊かに暮らすということ
(9)『間』抜けの研究
(10)『間』を埋めるということ
(11)予兆の研究
(12)沖永良部島での実践
「生物の優れた機能から着想を得た新しいものづくり―バイオミメティクスからの発展―」Bio-inspired Manufacturing -Evolution from Biomimetics
京都工芸繊維大学において開催された「生物の優れた機能から着想を得た新しいものづくりシンポジウム」の発表者(代理を含む)および参加者の方々が分担して執筆された書籍。
監修: 萩原良道
発行日: 2018年11月13日
出版:(株)シーエムシー出版
価格(税込): 100,100 円
第1編 材料
第2編 流体
第3編 熱
第4編 計測制御
第5編 設計・加工
第6編 ロボティクス
「生き物から学ぶまちづくり -バイオミメティックスによる都市の生活習慣病対策-
都市を生き物として見たときにわが国の都市がどのような病理に侵されているかを示し、それをどのように診断し、どう免疫力や再生力を高めて活力を取り戻すかについて、「生き物に教えを乞う」という観点から新たな解決策を模索する。
著 者:谷口 守
発行日:2018年10月10日
出版社:コロ社
価 格:1,800円(+税)
読みながら空気をテーマにサイエンスの旅に入る「物語編」と、科学的な側面の「解説編」とからなるユニークな本です。「物語編」は、読み物として楽しめます。この本を読んで美しく豊かな地球を考えてみませんか。(事務局)
監 修:岩村 秀
著 者:岩村 秀、吉田 隆
発行日:2018年5月12日
出版社:エヌ・ティー・エス
価 格:2,700円(+税)
「持続可能性社会を拓くバイオミメティクス」
編集:日本化学会
単行本:184ページ
出版社:化学同人(2018/3/26)
内容:ナノテクノロジーの飛躍的な展開により、表面やぬれ特性や形態・自己修復等、より広範囲な視点から生物の機能に学ぶバイオミメティクス研究が盛んになってきた。生物学と工学を情報科学で繋ぐという視点から、最先端研究や産業化の動向を解説する。
「今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい バイオミメティクスの本」
編著:下村 政嗣 編著、高分子学会バイオミメティクス研究会 編
単行本:160ページ
出版社:日刊工業新聞社 (2016年3月25日)
内容:バイオミメティクスとは、動物や昆虫の動きや特徴を模倣して技術に活かすことである。生物のどんなところをどう技術に活かせるか、やさしく網羅的に紹介。小型飛行ロボット、空気抵抗の少ない乗り物の構造や表面、粉末状の接着剤など、環境にやさしく生活を快適にするヒントが満載。