特定非営利活動法人バイオミメティクス推進協議会

国内外ニュース(2025)   ▶ 過去のニュース

2025年3月5日
ハイブリッド・ロボット・ハンド
 ジョンズ・ホプキンズ大の研究グループは、人間の生理学にヒントを得た 3 つの独立した触覚感知層を備えたハイブリッド・ロボット・ハンドを開発した。この多層触覚感知機能により、ソフトロボットや義指に比べが表面の質感を正確に検出することができる。(Science Advances

2025年2月28日
次世代ATMの技術開発研究
 東洋大とセブン銀行が、バイオミメティクスを活用した次世代ATMの技術開発研究に向けて産学連携を開始した。キズの目立たない素材や清掃性が向上する素材開発や指向性の高いスピーカーの開発をめざしている。(日本経済新聞

2025年2月5日
生体に着想を得た軟質材料と硬質材料の接合
 オランダ・トゥヴェンテ大学の研究者らは、生体の軟硬両面の特性に着目し、FDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層方式)を用いた新たな3Dプリンター技術を開発した。多孔質構造を3Dプリンティングで作ることにより、軟質材料と硬質材料を接着することができる。従来のシリコングルーに比べて約200%の接着強度向上が確認され、ソフトロボティックスへの活用が期待されている。(Scientifice Reports

2025年1月30日
シャコから着想したソフトロボット
 ソウル国立大学の研究チームは、シャコに強力なパンチを与えるのと同じメカニズムを使用して、高速で強力な関節運動が可能なソフトロボットを開発した。このロボットアームが、卵を割る映像も公開されている。研究成果はScience Roboticsに掲載されている。(Arstechnica)(Science Robotics

2025年1月23日
マイクロCTによる昆虫と昆虫がつくるものの3次元的構造
 国立科学博物館では、昆虫と昆虫がつくるものの構造を3次元的に捉え、その多様性と機能の研究がで行われています。「甲虫」と「虫こぶ」についてホットニュースで記事が公開されています。(国立科学博物館

2025年1月21日
疎水性ミズゴケの毛細管現象から着想した吸水材料
 中国地質大学の研究者は、ミズゴケのミクロンスケールの多孔質構造にヒントを得て、多孔質構造を付与した疎水性シリコーンエラストマーを使用して吸収誘起膨張材料を設計した。(Nature

2025年1月16日
昆虫の目の視覚構造を模倣した超高速撮影
 昆虫の複眼は、高速で動く物体を同時に検知することができ、低照度環境では、時間経過とともに情報を統合して動きを判断することで感度を高めることができる。韓国科学技術院(KAIST)は、これらの生物学的現象にヒントを得て、従来の高速カメラのフレーム レートと感度の制約を克服する低コストの高速カメラの開発した。(KAIST)(Science Advances

2025年1月14日
天候に反応する適応型シェーディング(建築設計)
 フライブルク大学とシュトゥットガルト大学の研究者らは、松ぼっくりをモデルにして天候に受動的に適応する新しいエネルギー自律型ファサード システムを開発した。この研究結果は、Nature Communicationsに掲載された。(University of Freiburg)(Nature Communications

2025年1月10日
日本航空がリブレット形状塗膜を採用
 日本航空、JAXA、およびオーウエル社は、ボーイング787-9型機の機体胴体の大部分にリブレット形状の塗膜を施し、国際線として2025年1月中旬の就航を予定していることを発表した。(日本航空